電線事情 10月号
2017年10月10日 資材委員会提供
日本電線工業会は2017年8月の銅電線出荷量の銅量速報値をまとめ、対前年同月比0.4%増、対前月比6.3%減の5万3,500トンと発表した。需要部門別には、建設電販部門2万6,400トン(前年同月比2.5%増、前月比3.1%減)、電機部門1万1,200トン(前年同月比0.6%増、前月比10.5%減)、自動車部門5,800トン(前年同月比11.8%増、前月比16.2%減)、電力部門3,800トン(前年同月比21.8%減、前月比5.8%減)、輸出部門1,300トン(前年同月比2.2%増、前月比9.1%減)、通信部門800トン(前年同月比7.1%減、前月比5.8%減)、その他内需部門4,200トン(前年同月比0.0%減、前月比1.4%増)だった。ほとんどの需要部門が前月比ではマイナスとなり、ほぼ前年同月並みの出荷銅量となった。最大の需要部門である建設電販部門は5月からプラス基調に転じ、伸びは大きくないが持ち直す傾向を見せており、今後は首都圏での再開発案件やオリンピック関連需要の動きが活発化してくるものと思われる。