市況動向

銅事情 3月号

2022年03月07日 資材委員会提供

<2月の国内事情>

 内閣府が発表した2021年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質の季節調節値で、前四半期(7~9月期)から、1.3%増(内需1.1%、外需0.2%)、年率換算で5.4%増となり2四半期ぶりのプラス成長となった。
 項目別にみると、GDPの過半を占める個人消費は、前期比2.7%増となっている。これは昨年夏に猛威を振るったデルタ株による大幅感染者の激減により、緊急事態宣言が各地で解除されたため外出自粛や飲食店の時短営業や酒類提供の制限も無くなったことにより外食や宿泊などのサービス消費が3.5%増と改善。
 設備投資については0.4%増とこちらも2四半期ぶりの増加となった。前期は緊急事態宣言下での商談の滞りや、東南アジアの感染拡大による備品供給遅れもありマイナスであったが、10~12月期は持ち直した。

<銅事情>

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で地政学的リスクが高まる中、銅相場への影響は限定的で、2月の銅相場は、前月末比約350ドルの上昇。1日終値9,700ドルの後は、中国や欧州での需要減少と在庫減少の綱引きで、9,800ドルを挟んだ値動きとなった。9日、中国の上海国際エネルギー取引所が、受け渡し可能な銅カソードの銘柄を、外国産含め13種類承認したと発表。10,000ドルを突破すると、以降月末まで大きな値動きは無く、狭い範囲のレンジ相場で終わった。2月末のLME銅価格は9,974ドル、2月平均のLME銅価格は9,941ドルとなった。
 2月のLME銅在庫量は、前月末対比15.8%の減少。1日の8万4千トン台から減少傾向で、7日に8万トンを割り込むと、14日には7万トンレベルまで減少。その後増加局面もあったが、8万トンを回復することは無く、2月末のLME銅在庫量は、72,875トンとなった。
 2月の国内銅建値は、1月末からマイナス3万円の116万円/トンでスタートし、3日にプラス2万円の118万円/トン、9日にプラス1万円の119万円/トン、16日にプラス2万円の121万円/トン、21日にマイナス1万円の120万円/トンとなり、2月平均の銅建値は、119.1万円/トンだった。
 直近6か月の平均銅建値は、2021年 9月:107.9万円/t 10月:115.3万円/t 11月:116.5万円/t 12月:112.8万円/t 2022年 1月:117.9万円/t 2月:119.1万円/t。
 2022年3月の国内銅建値は、2月末から1万円下げの119万円/トンでスタート。


過去の銅事情